伊勢1泊2日女一人旅①

伊勢に初めて行ったのは、2年前。まだまだコロナ禍で、緊急事態宣言の合間を縫っての旅でした。

1回目の訪問で、伊勢神宮の雰囲気の清々しさ、ご飯の美味しさ、関西からの行きやすさからすっかり惚れ込んでしまい、2023年2月にも再び足を運んできました🌳

1回目の訪問話も交えながら、今回の旅を振り返って行こうと思います。

私の住む京都から伊勢神宮のある伊勢市までは、

の3パターンの行き方があります。私は2回とも伊勢志摩ライナーを利用して出かけました。

近鉄のサイトから簡単に特急券予約ができるので、交通系カードに乗車券分のお金を入れておけば、発券の手間などなく焦らずスムーズに旅行ができます。駅の券売機も、有人の窓口も、京都に住んでいると常時混んでいるので、あまり近寄りたくありません。

伊勢志摩ライナー | 近畿日本鉄道

料金は、特急片道1640円(座席タイプレギュラー)+乗車券2050円で乗り換えなしで2時間ほどで行けちゃいます。席の指定もできますよ。

メールか予約状況確認画面をスクショしておくと便利です。1回目に行った時は車掌さんに画面を見せた記憶があるのですが、2回目の時は確認はありませんでした。ちなみに、当日出発するまでは、時間の変更も無料でできます。(京都方面に観光しに来たついでに、1日だけ三重まで足を伸ばすことも充分できると思います。)

車内では551の肉まんを食べている人もいて、匂いが結構、、します。関東に住んでいた頃はお土産でもらうと嬉しかったけど、、いざ関西に住み始めたら、一度も食べていません。。肉団子とかも美味しいらしいですよ。

さてさて、伊勢神宮参拝には正式な回り方があるって皆さんご存じでした?

私は1回目の時は知りませんでした。

初めて伊勢に行った時は、五十鈴さんという小さな宿でお世話になり、1日目の夕方に外宮を、2日目の早朝に内宮をご主人が案内してくれるのですが、その時に初めて正しい参拝順を教えてもらいました。

まずは、伊勢神宮の前に二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で禊を行なってから、伊勢神宮に向かうのが正しい参拝の方法だそうです。

1回目の際は五十鈴さんが二見興玉神社のお塩をお風呂に入れてくださり、(民家を改装したタイプのお宿なので、1客ずつ湯を入れ替えてくれました!)外宮には行った後だったので、次来るときは、ちゃんと正しいお参りルートで!と思っていました。

いずれにせよ、初伊勢一人旅なら、五十鈴さんすごくおすすめです!

a.r10.to

なので今回は、午前中に出発し、昼に伊勢市駅にまず着くようにして、(どうしてもランチしたいお店もあったのです!)

ランチをしてから、二見興玉神社に行こうと決めていました。

伊勢市駅に着くと、近鉄のホームは、伊勢神宮があるJR側と反対方向にあるのですが、構内を歩いて、JR側の出口からも出ることができます。お店は近鉄側の出口にあったのに、なぜかうっかりJR側まで行ってしまったので、ぐるっと線路を超えて、お店に向かいました。

この日は大雨。

なぜか1回目に来たときも大雨で、

禊がれてるわ〜

と、雨でもニヤニヤしてしまうのが不思議な伊勢です。

歩いて15分ほどで、今回の目的は、

美味しい生牡蠣食べたい!

の達成のために「牡蠣の朋」さんに行きました。町屋風のおしゃれなお店で、夜はオイスターバーみたいですが、家族連れもカップルも、私のように一人旅の女の子もいました。

私が頼んだのは、

  • 生牡蠣2個、カキフライ3粒、小鉢、白ごはん、牡蠣味噌汁

が入って2035円の牡蠣の朋定食(A)です。写真は、、ごめんなさい。とにかく輝いている生牡蠣しか撮らなかったです。

きらきらの牡蠣

牡蠣尽くしな定食、白ごはんもすっっごく美味しくて、白米好きの私にはたまらないランチですっかりお腹も心満たされました。

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美味しいご飯って自然と笑顔になってしまいますよね!

私も昔そうだったんですが、一人旅(普段の一人ご飯も)って、周りの目を気にしてしまう人も多いと思うんですが、昔勤めていた先で会社関係の接待で色んなお店に行って、中には高級!なお店なんかもあったんですけど、それを経て思ったんです。

料理人やシェフが天塩にかけて作ってくれた料理も、一緒に食べたくない相手と食べたら、口先では「美味しいですね!」って言っていても、心は全然満たされない。って。「みんな」が誰かに依るのであって、一概に「みんなで食べた方が美味しい」なんて言えないって。

だから今は、一人旅中だろうが、日頃自分で作った料理だろうが、

私の目の前に来てくれてありがとう!みんなありがとう!

「いただきます。」

と食べます。美味しいものは一人で食べたって最高に美味しいし、一人でニヤニヤしながら食べたらいいんです。最近観た、Netflixの「ちひろさん」って作品で、有村架純さんが演じている「ちひろさん」が似たような事を言っていて笑ってしまいました。

さて、話が脱線しましたが、お腹も心も満たされたところで、次はいよいよ、ローカル線に乗って、電車で2駅離れた二見興玉神社に向かいます。

先ほど、伊勢神宮はJR改札から出られます、、と書いたのですが、本来ランチしたお店は近鉄側の改札の方が近かったので、今度は近鉄側から駅に戻って改札に入ったところ、なんとJR線の電車に乗る場合には、近鉄側改札から入場してはいけなかった、、とのこと。窓口で駅員さんにそれを伝えると、慣れた様子で笑顔で

「取り消ししますから、一回改札を出てから180円の切符を買い直してくださいね〜。」と。

いい人だったなぁ。

早速切符を買い直し、電車を待ちます。30分くらい待ちましたが、ド!が着くほど元々田舎出身な私は、電車が全然本数なくても、あまり気になりませんでした。

「二見浦駅」で下車し、(無人駅でした。)3月はそれぞれのお家に眠っているお雛様を街中に飾る催しを行なっているようで、色んな顔やお着物のお雛様が駅の待合室から家の玄関などに飾られていて、それを見ながら街を歩くのも楽しかったです。

丸顔のお雛様

二見浦の駅から、二見興玉神社までは徒歩で15分ほどです。二見浦のお菓子屋さんや旅館などが並ぶ商店街を抜け、海岸沿いに出れる小道を見つけたので、写真の右方向へ曲がり、そこから遠くに見えた夫婦岩を目指します。雨のせいでより一層潮の香りが一帯に広がっていて、誰もいないのでマスクを外して、海の街ならではの空気をいっぱいに吸い込みながら歩きます。

映画ではトンネル前だけど、なんだか千と千尋を連想する小道

二見興玉神社に着くと、カエルがお迎えしてくれます。神社の敷地内には沢山のカエルの像がありますが、ご利益を感じた参拝者から、寄贈されたものなのだそう。神社のWEBサイトによると、

興玉神石を伊勢の海の守護の澳魂とあがめ、龍神崇拝の精神を一つにして、龍神は雨を喜ぶという意味から蛙が献ぜられてきました。 社伝には伊勢参宮者が、旅の安全、航海の安穏を祈念して無事かえるの願からでたものと伝えられます。 現在においても、無事にかえる・お金がかえる・物事がかえると御利益をいただき崇敬をいただいております。futamiokitamajinja.or.jp

だそうで、カエルは神様の使いとされているそうです。

雨に佇むカエル

海岸にいるからか、ここでさらに大風大雨になり、本日2回目の

禊がれてるわ〜

をしっかり感じました。

ここにいる神様は猿田彦さんだそうで、私の中で伊勢に来るまでの猿田彦は、手塚治虫の「火の鳥シリーズ」に出てくる鼻の大きい、ちょっと乱暴だけど根はいい奴、な猿田彦のイメージだったのですが、アマテラスの孫ニニギが、地上に降りてきた時に道案内をしてくれた神様ということで、元々地上にいた神様、ってことなのでしょうか。日本神話も、伊勢に初めて行った時からすごく興味が湧いてきて、時々色々と調べてみています。

さて、しっかり禊いでもらって、体がすっかり冷えてしまったので、参拝を終えたあとは、再び商店街まで戻って、赤福でぜんざいをいただきました。

すっごく甘い、というわけではない優しい甘さのぜんざいと、この昆布の漬物が合うんですよね。美味しい。

伊勢神宮おかげ横丁にある本店は激混みなので、二見浦に寄れる方は、こちらの赤福に寄るのがおすすめです。

ちなみに、伊勢神宮の方の本店は朝5時からオープンしているので、月明かりを楽しみながら、お店まで歩いて、まだ静かな街中で、ぼーっと朝から暖かいお茶と赤福を食べるのがおすすめですよ。

他の所も見ようかと思っていたのですが、まだまだ体が冷えていたので、本日のお宿へ向かうことにしました。伝えていたより早くチェックインすることにしたので、念の為電話をして行きましたが、暖かく迎えてくれました。

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女性専用じゃなくてもよかったのですが、せっかくの旅なので、

温泉に入りたい!

と思って探したところ、こちらの「まるや」さんが出てきました。地下から掘ったお湯というわけではなく、どこかかから温泉を持ってきているようですが、スタッフさんも元気で、周辺のご飯やさんなども紹介してくれますし、浴場は3つあり、私は泊まった部屋から一番近い4人用の小さな浴場しか使いませんでしたが、夕方も朝も貸切のように使わせていただき、冷え切った体を温めることができました。古い宿を改装したのだと思うのですが、和室にお布団は自分で敷き、トイレも共用で、各部屋のドアの開け閉めの音などが響くタイプの宿です。多少の生活音は気にならないタイプの方なら爆睡できると思います。私は21時には寝て、一度も起きませんでした。

部屋着、靴下(寒い時期の旅でこれはありがたかった!)歯ブラシ、ヘアゴムなどのアメニティも一通り揃っています。歯ブラシが生分解性プラスチックで作られたものを置かれていたのも、好印象でした。

お風呂に入ったあと、18時くらいに、夕飯を食べに再び商店街に向かいました。こちらもすでに

貝飯を食べる!

と決めていたので、迷わず「多市屋」に向かいました。

goo.gl

ご家族で営んでいらっしゃるようで、まだ保育園生くらいかの、ちっちゃい女の子がオーダーを取りに来てくれました。店内は、レトロなバービー人形などが置いてあって、なかなかユニークな雰囲気のお店です。

伊勢うどんと貝飯のセット1000円。安い。。

1回目に伊勢に行った時、伊勢の名物で調べていたら、「伊勢うどん」と出てきたのですが、「柔らかいうどん」と書かれていて、うーん、、好きかなぁ?と思っていて、食べなかったのですが、

すみませんでした、、すごく美味しかったです。

濃いめのタレのようなものがかかっているのが特徴的ですね。食べながら、関西に住んでから、「関東のうどんは黒い」の話を何回されたか、と、ふと思い出し、本当に黒いうどんは「伊勢うどん」だと思いました。

わかったか!そこの京都人!!

こんな言い方していますけど、京都人も面白くて好きですよ。嫌味っぽいとか表と裏があるとかよく悪いイメージで話されますけど、結局は人によると思います。敢えてネタ的に京都人ぽい言い方を教えてもらって、「こっわー!!」って笑うのが楽しいです。

また脱線しました。

多市屋さんではPayPayも使えました。普段から現金派ではないので、小さな個人店でも電子決済が使えるとありがたいなぁって思います。

一日目はそのまま宿へ帰り、二日目は、いよいよ伊勢神宮に参拝です。